週末限定の同棲をスタートした瀬奈(川口春奈)と真戸原(松村北斗)。だが、そのことをよく思っていない祥子(瀬戸朝香)は、「勢いで進み過ぎるのはよくない」と瀬奈に忠告する。
その頃、和夫(光石研)と翠(板谷由夏)が自分に内緒でケイ(浅田美代子)に金を渡していたことを知った有紀(八木亜希子)は、「本当の家族とは思われてなかったのね」というケイの言葉の真偽を和夫に問いただすが、何も言ってもらえず、大きなショックを受ける。
ある日、宇井(田中圭)の同行のもと、実母・美沙希(市川由衣)と買い物をした咲良(稲垣来泉)は「美沙希と暮らしたい」と言い出す。二人のことを放っておくことができなかった真戸原は、自身が養子であるという過去を告白すると、咲良の本心を引き出すことに成功する。
咲良と宇井のために行動してくれた真戸原に感謝を伝えた瀬奈は、落ち込みがちな真戸原に対し、「これからは何でも話して。一人で抱え込まないで」と言う。だが、瀬奈に気を遣わせてばかりで、瀬奈を笑顔できていないと感じていた真戸原は、「瀬奈を幸せにできるのは自分ではないのかもしれない」と自信をなくしていく。
そんな折、真戸原が宇井に呼び出される。宇井は改めて咲良の件で真戸原に感謝を伝えると、もし美沙希が咲良の親権を持つことになっても、父親としてできることをしていきたいと話す。宇井の優しい想いに触れた真戸原は、近々咲良の卒業式があると聞き、とある計画を立てる…。
卒業式当日、咲良は宇井と二人で式に参加する。と、頭につけていたリボンが外れてしまい、宇井が代わりにつけなおそうとするが、上手くできず落ち込む。すると、そこへ突然美沙希が現れ、驚く咲良のリボンを綺麗につけなおす。真戸原の計画とは、咲良の卒業式に美沙希を呼ぶことだった。楽しそうに微笑みあう咲良と美沙希の姿を見て、真戸原のことを認め直した祥子は、今夜瀬奈と一緒に夕食を食べないかと誘う。
だがそんな折、有紀が突然失踪してしまう。凛から電話が入り慌てて帰宅した真戸原は、失踪を聞いて現れた翠から、ケイを真戸原に会わせないために金を渡していたということをめぐって、和夫と有紀が揉めていたことを知る。また、翠はケイに渡していた金の一部を援助していたことを明かすと、過去に和夫と交際をしていたことから、「彼のためになりたい気持ちがあったのかもしれない」と真戸原に謝罪する。
有紀の件は全て自分が原因だったと落ち込む真戸原に、夕食にそろそろ来れるかと瀬奈から連絡が入る。瀬奈にはこのことを悟らせまいと、気持ちを切り替えて瀬奈家へ向かう真戸原だったが、道中で突然声を掛けられる。声の主はケイで、ケイは「あんた自分だけ幸せになろうとしてるの?そうはいかないわよ」と、瀬奈の名前を出して真戸原を追い詰める。
ケイを振り切り、瀬奈家に到着した真戸原は、有紀の失踪やケイと出会ったことを瀬奈に明かすことができず、心の内に秘めたまま夕食の席に着く。何も知らない祥子は、二人の交際を受け入れることにしたと話すと、「瀬奈ちゃんを幸せにしてくれるよね?」と真戸原に問う。真戸原はケイとのやりとりがフラッシュバックするが、無理矢理に笑顔を作り、幸せにすると答える。だが、真戸原の本心はその逆で…。
数日後、美沙希と担当弁護士・広瀬がたかなし法律事務所を訪れる。美沙希は親権を求めた申し立てを取り下げたと話すと、「今の咲良の幸せを奪うことはできない」と言い、咲良の前から去ろうとする。すると、それを聞いた宇井は、「今度咲良と一緒に食事にいかないか」と美沙希を誘う。今後も宇井のもとで暮らしながら、美沙希とも会っていいと知った咲良は心から喜ぶ。事務所の面々も、咲良たちのハッピーエンドに安堵する。
と、そこで1通の郵便物が見つかる。それは、真戸原の退職届だった。そしてもう一通、瀬奈宛の封筒の中には、真戸原に渡した自宅の合鍵が入っていた。慌てて事務所を飛び出した瀬奈は、踏切で真戸原を見つけるが、真戸原は去っていってしまう…。