出場チーム

12月13日、アルアハリ戦後メサ監督会見

メサ監督
「前半は相手よりいい内容だったにもかかわらず、2点もリードされてしまった。とにかくゴールを奪うために工夫をこらし、最終的にそれを勝利につなげることが出来た。」

キャプテン GK カレロ
「とにかくいいプレーをしたいと思っていた。それがパチューカだ。パチューカは、いいプレーをしてそれを勝利につなげるチームだ。今日はその見本となるプレーを見せることができたと思う。常に勝利を信じていたし、信頼感が勝利につながったのでは。それに、監督が選手たちを力づけてくれた。この結果には、とても満足しているし、誇りに思う。ステップ・バイ・ステップということで、次は(準決勝の相手)リガ・デ・キトのことを考えたいと思う。」

Q.アルアハリは分析どおりのチームだったか?

メサ監督
「アルアハリはボール回しが早いと聞いていた。前半は2失点してしまったが、後半2分でゴールを決めることが出来たし、いろいろな工夫をすることで追いつくことが出来た。修正が機能していた証拠だろう。」

Q.能力が高いのに横パスでキープするばかりで、仕掛けていく量と質が少なかったのでは?これはメキシコの文化なのか?

メサ監督
「どういう事だろうか?選手は、少しずつ調子を上げていくものだ。ボールタッチのたびに「今日はこういうプレーをしよう」と判断していく。パチューカは、ピッチでゲームを支配していたし、後ろ向きにパスを出していたわけではないし、意図的に横パスばかりしていたわけでもない。国内リーグでも非常に攻撃的なサッカーで知られているチームだ。そもそもメキシコのサッカーは攻撃的だし、内容もかなりレベルアップしていると思う。」

Q.具体的にどんな工夫をしたのか? モンテスの投入、ヒメネスを下がり気味でプレーさせたことか?

メサ監督
「モンテスは素晴らしい選手でバランスも取れるし、ミドルレンジからゴールも狙える。前半で交代させたコレアもピントも決して悪くなかったが、交代した方がいいと判断した。選手の個性を考え、状況に応じて必要な選手を投入した。それによってチームのプレースタイルも変わってくる。パチューカは今年、シーズンを通していいパフォーマンスをしている。エネルギーを温存しようなんて考え方はしない選手ばかりだ。今日は、たまたま自分たちの方に幸運があって勝利したのだと思う。常に真摯に取り組んできたことが報われたのだと思う。」

Q.次の対戦相手リガ・デ・キトについての印象は?

メサ監督
「リガ・デ・キトは、リベルタドーレスカップに優勝した尊敬に値するチーム。非常に良いチームだと聞いている。両者のうち、より優れた方が勝利することを心から願っている。」

Q.普段の練習では攻撃に多くの時間を割いていると聞いたが?

メサ監督
「それはコメントしづらい。選手たちには、守備もしっかりしてもらいたいと思っているし、同時に攻撃もしっかりしてもらいたいと考えている。なぜならば、あるメキシコの名監督が「守備を良くするならば、攻撃も良くしなければならない」と語っていた。どちらかに比重を置いて練習することはない。勝つ事が目標ならば、守備も攻撃も頑張らないといけないし、自分たちがボールを支配することが大事だと思っている。」

Q.試合前に勝てる自信はあったか?また、このような大量点の試合になると思っていたか?選手にはどんなアドバイスを?

メサ監督
「キックオフするまで勝つかどうかは分からないし、勝負は90分経過するまで分からない。しかも、今日は延長戦に突入したしね。我々のスタイルは、勝つためにはチャンスがあればいくらでも攻める。アルアハリはボールをキープすると、奪うのが難しいチームという印象だった。ハーフタイムには、選手にとにかく前半よりもいいプレーをしようと言って送り出した。前半はチャンスがあったのに、決定力につながらなかっただけ。試合内容を振り返ると、この勝利は自分たちにふさわしいと感じる。サッカーの教科書はたくさんあるが、試合内容はパチューカの方が良かったし、良かった方が勝ったという単純明快な話。」

Q.リガ・デ・キト戦に向けての抱負は?けがをした選手はいるか?

メサ監督
「尊敬しているチームだ。とてもいいサッカーをするし、勝つか負けるかは、試合が始まらないと分からない。90分の中にある小さな変化が勝敗を決める。延長戦で、疲れはあるだろうが、今のところはけが人はいない。」

Q.カレロ選手、去年の経験は生かせたか?

GK カレロ
「まず、私たちは東京の皆さんに、とても温かく迎えていただいたことに感謝を述べたい。2007年はもう過去の話。自分たちに新しいチャンスがきて、今日それを生かすことが出来た。新しい歴史のスタートと言ってもいいね。いいプレーを続けて勝ち進んで行きたい。このチームで、新たな歴史を作っていければと思う。」

Q.アルアハリのGKについてどう思ったか?

GK カレロ
「私はいつもチームメートを信頼し、尊敬もしている。アルアハリのGKについては、以前から知っていた。4失点は、ゴールを決めた選手の技術が素晴らしかったのであって、GKにはどうすることも出来なかったと思う。彼にも次の試合では頑張ってほしいと、心からのエールを送りたい。」

Q.この勝利には満足しているか?

GK カレロ
「いい試合をお見せすることが出来たが、まだ細かいミスはいくつもある。小さなミスで、試合のリズムも変わってしまうので、修正していきたい。今日は、本当に全体的にいいプレーだったと思う。とにかく上を目指したい。対戦相手をリスペクトしながらも、自分たちの最大限の力を出すことが一番大事。今日はとにかく楽しむことができたので、明日から次の試合について考えたい。とても興味深い相手だし、いい試合をしたい。それが終わったら、今度は決勝について考えたいと思う。」

Q.去年は敗れてロッカールームで涙を流したと聞いたが、今回は?

GK カレロ
「勝利者が勝利を楽しむのは当然のこと。去年は、絶対勝つつもりだったのに負けてしまった。予想外のことだったので、悲しかった。と言うのも、実はその時点で次の試合のことを考えていたから。今日も涙が出たが、それは喜びの涙だった。自分たちの力を試すことが出来たし、結果が出たことはうれしかった。この調子で最後まで勝ち進んで行きたい。」