物語

第9話「兄妹、バレる。」2024年12月7日 放送

「今度は、私が兄ちゃんを守る!」――父の仇を討つために巨大特殊詐欺グループ『幻獣』の内部に潜入した兄・貴一きいち(竜星涼)と妹・優貴ゆき(八木莉可子)は、『幻獣』と敵対する九頭龍をつぶすため、九頭龍の部下・信濃(篠田麻里子)をおびき出す計画を立てる。

しかし、信濃に計画を先読みされ、逆に貴一と朱雀(白石聖)が信濃に拉致されてしまった……!貴一の居場所を突き止めようとする優貴は、貴一が連れ去られた現場・横浜湾岸病院の防犯カメラをハッキング。映像を調べるうちに、重要な手掛かりを発見……!

一方、貴一と優貴の正体が警察の潜入捜査官であることを知ってしまった賢太(伊藤あさひ)は、ハコの仲間に打ち明けるべきかどうか迷い始め……。

「ここからは……私に任せて!」――恐怖におびえてばかりいた妹が、捕らわれた兄を救うために奮い立つ!鳳凰(藤ヶ谷太輔)たちが九頭龍から奪い返そうとしている“閻魔帳”とは一体!?そしてハコの中には、さらなる裏切り者の存在が……!最終回直前!ラストに「最悪」の事態が待ち受ける、衝撃の第9話!!

以下、ネタバレを含みます。

貴一と朱雀が拉致されたのは、実は鳳凰たちの計画通りだった。信濃のアジトを突き止めるために、朱雀が信濃の車にGPS発信機を付け、わざと拉致されたのだ。全ては、九頭龍に奪われた『閻魔帳』を取り戻すため……。

『閻魔帳』は、詐欺組織の番頭から運び屋まで、詐欺に加担した全員の本名と犯罪の証拠が記録されたハードディスク。初代・九頭龍(川瀬陽太)は『閻魔帳』を脅しの材料にして組織を支配していたのだ。しかしある日、その『閻魔帳』を実の娘に盗まれた。その娘こそが、信濃だった……。信濃は父である初代・九頭龍の下で働いていたが、詐欺師としての才能を父に認めてもらえず、組織の幹部に選ばれなかった。その腹いせに『閻魔帳』を盗み出し、二代目・九頭龍の組織に寝返ったのだ。二代目・九頭龍が組織を支配できているのは『閻魔帳』のおかげ。すなわち『閻魔帳』を奪い返せば、九頭龍は終わる――。

事情を知った優貴は、GPSを頼りに信濃のアジトを突き止め、遠隔操作でセキュリティーを突破。『閻魔帳』の在りかを突き止めると、優貴の指示を受けた貴一と朱雀が信濃の攻撃をかいくぐり、命からがら『閻魔帳』の奪還に成功する。貴一と2人で危機を乗り越えた朱雀は、貴一となら生きていける、そう思い始めるが……。

そんな中、『幻獣』の中にもう1人、九頭龍とつながっている内通者がいることが判明。鳳凰たちは若菜(岡井みおん)を使って内通者を暴き出そうとする。一方、貴一と優貴は、父を殺した犯人のDNAと鳳凰のDNAを鑑定にかけるため、鳳凰が口をつけたグラスを盗んで入間(及川光博)に預ける。これでようやく父の無念を晴らせる……そう思っていた貴一と優貴に、最悪の事態が襲いかかる!貴一と優貴の正体を知る賢太が、組織を抜けさせてもらうことを条件に、2人の正体を朱雀にリークしたのだ。愛する恋人と生まれてくる子どものため、なんとしても犯罪から足を洗いたかった賢太……しかし、賢太から情報を聞き出した朱雀は「組織を抜けられるのは、死んだ時だけ」と容赦なく賢太を射殺!「……麻衣……ごめん……」と恋人の名を呼びながら絶命する賢太を尻目に、朱雀は貴一に銃口を向け、「あんたのこと……信じてた。……さよなら、貴一」。朱雀は悔し涙を流しながら、その引き金を――。