物語

第3話「兄妹、嵌まる。」2024年10月19日 放送

“命が惜しければ、2日以内に、カネを持った高齢者5000人の名簿を用意しろ”――。5年前に父を殺された兄・渡良瀬わたらせ貴一きいち(竜星涼)と妹・優貴ゆき(八木莉可子)は、父を殺した犯人“鳳凰”の正体を突き止めるべく、潜入捜査官として巨大特殊詐欺グループ『幻獣』の内部に潜入。しかし、幻獣の幹部・朱雀に警察との関係を疑われ、疑いを晴らすために、詐欺に使える顧客名簿を作れと要求されてしまう。

振り込め詐欺で荒稼ぎしている朱雀は、お抱えの名簿屋・黒部からカモになりそうな高齢者の名簿を買い取る予定だったが、黒部が謎の死を遂げたことで名簿が手に入らなくなってしまったのだ。

黒部の教え子・重信にも新たな名簿を作らせている朱雀は、貴一たちと重信を競合させ、「カネになる方の名簿を500万で買い取る」と言う。もし2日以内に用意できなければ、貴一たちに命の保証はない。

鳳凰に近づくためには従うしかない貴一と優貴。だが、振り込め詐欺に加担するわけにいかない……。追い込まれた兄妹は、「もっと稼げる名簿を作る」――罪のない高齢者を詐欺の手から守るため、絶対に失敗できない命懸けの大潜入に挑む!!

以下、ネタバレを含みます。

「もっと稼げる名簿を作る」――。振り込め詐欺に使う名簿づくりを要求された貴一と優貴は、罪のない高齢者をダマす振り込め詐欺ではなく、起訴前の犯罪者をターゲットにした示談金詐欺の名簿を作ろうと計画。強盗や横領などの罪で逮捕され、起訴を待っている状態の犯罪者たち……その中で不正にカネをため込んでいる者に弁護士のフリをして示談を持ち掛け、多額の示談金をダマし取る示談金詐欺。そのために必要な“起訴前の犯罪者名簿”は、横浜地方検察庁に保管されている……。貴一と優貴は名簿を手に入れるため清掃員に扮して横浜地方検察庁に潜入。対抗する重信に計画を阻止され一旦は名簿を横取りされてしまうものの、なお美(呉城久美)が朱雀に成り済まして重信から名簿を奪い返すことに成功する。

朱雀に名簿を買い取ってもらった貴一たちの命は首の皮一枚つながり、敗れた重信は師匠である黒部を殺害した疑いで逮捕された。しかし、ホッと安堵したのもつかの間、貴一と優貴に、間髪を容れず次の危機が迫る!幻獣の幹部・白虎が兄妹のアジトに押し掛け、「あなたたち、顔に死相が出てる」。貴一を目掛けて突然ナイフを振り下ろす白虎――。絶体絶命の貴一の運命は!?