STORYストーリー

22019.01.26

たく(坂口健太郎)の父・しん(草刈正雄)が最高検のエリート検察官だと知ったかえで(川口春奈)は、拓がわざわざ薄給の刑事事件の弁護士をしていることを疑問に思うものの本人には聞けずにいた。そんな中、お金にならない当番弁護の依頼が舞い込む。弁護するのは、コンビニで現金を奪い店員に怪我を負わせた強盗致傷の容疑で逮捕された21歳の飲食店アルバイト・十勝とかち岳雄たけお(山田裕貴)。担当刑事によると、岳雄は十代の頃から窃盗を繰り返していた札付きのワルだという。接見した拓と楓に対しても態度が悪く、いきなり激昂した岳雄は、自分はやっていないと机を叩く!



岳雄の手に調理師のバイト中にできた無数の切り傷があることに気づく拓だが、自分に疑いの目を向ける楓にキレた岳雄から追い返され、まさかの弁護拒否!岳雄を心配する母・睦美むつみ(仙道敦子)から、高校時代にはグレてしまったが今は料理人を目指して洋食屋で真面目に修行をしていた岳雄が強盗をするはずがないと言われる拓と楓。睦美から改めて弁護依頼を受けた拓は、徹底的に検証して戦うことを宣言する!
しかし、テレビ局員の聡子さとこ(市川実日子)に集めてもらった事件の情報を見ると、犯行現場の監視カメラ映像に加え現場には指紋が残っており、岳雄は限りなく黒。そんな中、別府べっぷ所長(杉本哲太)に呼び出された二人は今回の弁護は楓の主導にしたいと提案される。楓は拓の暴走を防げという別府からのプレッシャーを痛感……。



翌日。起訴前弁護で不起訴を勝ち取りたい拓と楓、穂香ほのか(趣里)は、有罪となる根拠を崩すために犯行現場のコンビニへ。調べるうちに警察の杜撰な捜査が明らかになるものの、母子家庭で育った岳雄がグレて犯罪に走ったと決めつける近所の人たちの偏見に、楓は憤りを覚える。岳雄が事件発生時刻にいたと主張する近所のガソリンスタンドを訪ねた三人は、監視カメラに映った岳雄の姿を見つけるが画面の時刻は事件発生時刻より少し早く、アリバイにはならない。現場調査に来ていた検察官の指宿いぶすき(小市慢太郎)に警察の見込み捜査を訴える拓だが、指宿は『疑わしきは疑われるだけの根拠がある』と拓の父から教わったと話す……。
不起訴を勝ち取るタイムリミットが迫る中、拓はなぜかガソリンスタンドの向かいの家の庭にあった巨大オブジェに執着する。その正体が、住人が趣味で作ったという日の出の光を受けて輝く芸術作品『日の出の塔』と判明しスッキリする拓だが、弁護材料が見つからず焦る楓は拓にイラつきを覚える。
疑いを晴らすためのアリバイが見つからない中、岳雄の起訴が決まり拓たちはいよいよピンチに!しかし、ペットボトルの水が光を透過してゆらゆらと影を作る様子を見た拓は、突然何かを思いつくと慌てて『日の出の塔』がある家へ!そこには拓から監視カメラの映像解析を頼まれていた科学者の秋保あきう(藤木直人)がいた。状況の見えない楓をよそに、拓と秋保は聡子の協力のもと放水車やハイライダーを集めて大規模な実験を開始する!放水車で『日の出の塔』の家の隣にあるビニールハウスの屋根の上に水を溜め揺らすと、水を通過した光が『日の出の塔』の反射鏡の光をゆらゆらと揺らす。それは、事件当日のガソリンスタンドの監視カメラ映像に映っていたのと同じ光の揺れだった……。
拓と楓は実証実験の映像を手に検察庁の指宿のもとへ。事件の起きた朝7時に岳雄はガソリンスタンドにいたとアリバイを主張し、6時45分に岳雄を映していたガソリンスタンドの監視カメラの時刻表示が15分遅れていたと話す。実は事件当日、その地域では一時的な集中豪雨があり、ビニールハウスに設置された監視カメラの映像には、7時にビニールハウスに溜まった水を逃そうと揺らしている様子が映っていた。その水を通過した光が『日の出の塔』に反射し、ガソリンスタンドにいた岳雄の映っていた監視カメラにも映り込んでいたのだ。拓たちが地道に進めた検証が決め手となって、岳雄の冤罪が晴らされる!
数日後、無事留置所を出た岳雄に、拓は一度疑われた人間に対して偏見の目が向けられるのは仕方がないことだと話す。しかし、人は変われると信じる拓の言葉に岳雄は背中を押される。
楓は、エリート検察官の息子である拓がなぜ貧乏弁護士になったのか尋ねる。答えをはぐらかす拓だが、人は変われないと思っている父・真との間には何か確執がある様子。さらに、拓と秋保がかつて東央大学の理工学部で先輩後輩だったという関係を知る楓。拓が理工学部から法学部に移ったきっかけは湯布院ゆふいん(志賀廣太郎)が関係しているようなのだが……。そして、拓の部屋には『東央大学生殺害事件』の古い新聞記事のスクラップが……。



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