そんな中、拓と楓は事務所が顧問契約している企業・樽前物産の社長の息子・
その頃、事務所には被害者の新島彰の母を名乗る女性(山下容莉枝)が訪れ、湯布院と穂香に人殺しの裕也の弁護をやめて欲しいと頼んでいた。彰の母は息子が殺されたのは裕也が学生時代にイベントサークルで起こした性的暴行事件について強請っていたためだと話す……。
近所への聞き込みの結果、事件当日に裕也の楽器の音を聞いた人は見つからず、裕也の父から頼まれた有珠田が嘘をついている可能性が浮上する。そして、被害者の母が事務所に来たと聞いた
そんな中、穂香の息子・晴斗が誘拐され、事件の弁護をやめなければ子供が死ぬという脅迫メールが届く!拓は以前事務所に来た新島の母が誘拐したのだと直感。しかし本物の新島の母は事務所に来た女とは全くの別人と発覚する!公判が三日後に迫り脅迫がエスカレートする中、晴斗を守るためにも弁護を降りるべきだと話す楓たち。しかし拓はギリギリまで粘ると言い張る!
皆の焦りが募る中、拓は新島の母を名乗った女が話していたイベントサークルでの暴行事件について調べる。女が実名報道されていなかった事件について樽前たちの犯行を知っていたことから、被害にあった学生の親族ではないかと踏んだ拓は、サークルのメンバーを洗い出し、裁判の準備と同時に晴斗探しにも力を入れる。そんな中、楓は拓に代わり秋保の元へ。樽前家周辺で楽器の音が聞こえる範囲を特定した秋保の指示に従い、事件時刻に楽器の音を聴いた住人がいないか探す。
公判前日。楓は樽前家近隣の住人が録画していた野鳥観察用の動画の中に、事件時刻に裕也の楽器の音が入っているのを見つける!さらに、イベントサークルの暴行事件を調べていた聡子から、樽前と新島に恨みを持っている真犯人のことがわかったと連絡が入る。しかし、工事の音で聡子の声が聞こえづらかったことで、拓はあることを閃く!
公判当日。法廷では樽前家の向かいに住む女性が検察側証人として事件当日に楽器の音が聞こえなかったことを証言。楽器の代わりに工事の音が聞こえたか拓に訪ねられた女性は、工事の音は聞こえたと話す。そしてその頃、警察の突入したアパートでは新島の母を名乗った女と共に無事晴斗が発見される!傍聴席の聡子の様子から晴斗が無事だったことを知った拓たちは一安心し、裁判も大詰めを迎える。拓は楓が見つけた野鳥観察用の動画を再生。樽前家の向かいに住んでいた女性が聞こえなかった楽器の音がそれより離れた家で同時刻に聞こえたことに法廷がどよめく中、鑑定証人として証言台に立つ秋保が法廷で再現検証を始める。傍聴席の後ろに裁判官・検察官側に向けたスピーカーを設置し、マスクをつけた拓が証言台に立ち「私の声が聞こえますか?」と問いかける。最初は全員に聞こえていた拓の声だが、スピーカーから工事音に似た高い音が流れ始めると、遠くの裁判官達には聞こえるが近くの検察官には拓の声が聞こえなくなってしまう。秋保はこれを『聴覚特性』による現象と説明。人間の耳は周波数の低い音より高い音の方が聞こえる特性があると話す。事件当日、樽前家の前で行われていた工事で使用されていた器械の高い音の影響で、向かいに住む女性の家には低い楽器の音が聞こえなかった反面、工事の音の影響を受けなかった反対側の住人には楽器の音が聞こえたのだ。
裕也のアリバイが証明された中、証言台には有珠田が呼ばれる。拓は有珠田が樽前家で働き始める前に離婚した妻との間に娘がいたことを話す。拓が有珠田の娘・ユキが大学時代に自殺をしていることに言及した時、傍聴席に刑事に伴われた女が入ってくる。それは晴斗を誘拐した女・
その後、裁判では裕也の逆転無罪が確定。しかし、暴行の被害にあった女性たちから裕也は改めて訴えられることになり、別府は樽前物産の顧問契約ごと裕也の弁護を突っぱねる。
そして、拓が冤罪事件にこだわる本当の理由が、秋保の妹を殺した疑いをかけられたのが拓の幼馴染だったからだと知った楓は、事件の話を聞くために秋保の元を訪れる……。