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虫刺されのスペシャリスト・夏秋先生が教える!この夏怖い虫 トップ5

2020.08.01 公開

兵庫医科大学 皮膚科学 准教授

【保健体育】
夏秋 優 先生

この夏、気をつけて欲しい虫トップ5

◆第5位 アオバアリガタハネカクシ

体長およそ7mm
梅雨から増え始め、夏に活動のピークを迎えます。
主に池や田んぼなど草や木の葉のしげる水辺に生息。
暗くなると光に集まる習性があるので、夜窓を開けていると、家の中に飛んでくる可能性もあります。

注意:アオバアリガタハネカクシに触れるのはNG
   手で払ったり叩いたりすると虫の体液が付着します。
   その体液には火傷のようにただれる、皮膚炎の症状を引き起こす「ペデリン」が含まれています。
   この症状からヤケド虫とも呼ばれています。

対処法:もし体に止まってしまったら、素手で触らないように、勢いよく吹き落としましょう。
 

◆第4位 ブユ

地域によってはブヨなどと呼びます。
主に山の中に生息し、朝や夕方の薄暗い時間帯によく刺されます。
大きさは、蚊より少し小さいもののギザギザの口で皮膚を傷つけて吸血
患部から出血することもあります。

対処法:対策としては、肌を露出しない。
    専用の虫除けスプレーを使う、などが一般的ですが、
    太陽が苦手なため明るい色を嫌う性質がありますので、明るい服を着るのも効果的。
    アウトドアなどの際は、黄色や白といった、服の色にも気を使うと効果的です。

処置法:腫れると、炎症を抑える塗り薬をしっかり塗るとか、
    飲み薬が必要になることもありますので、皮膚科の先生に診てもらうことをオススメします。
 

◆第3位 蚊

全国各地に生息し、マラリアやデング熱など、命に関わる感染症を媒介し、
世界では年間およそ72万人が蚊によって命を落としています。

対策:家の近くに水たまりがあると蚊が寄ってきやすく、
   水たまりができてから1週間ほどで蚊が発生するので、
   鉢植えの受け皿、ゴミ置場のビンの水もこまめに捨てることが重要です。
   また、虫除けスプレーと日焼け止めを同時に使用する場合は、
   先に日焼け止めを塗ってそれから虫除けスプレーを使いましょう。
   虫除けスプレーの上から日焼け止めを塗ってしまうと、
   虫除けの成分が蚊に届きづらくなり、効果が半減してしまいます。

対処法:すぐに痒いところを冷やす。
    冷やすことで、炎症を抑えるとともに、その場所の痛みとかかゆみを和らげる効果が期待できます。
 

★蚊を家に侵入させないための窓の開け方!★

窓を半開きにしてしまうと、窓と網戸との間に隙間ができてしまい、その隙間から蚊が入ってしまいます。
網戸をして、その窓を全開にすると、網戸と窓のフレームの部分が重なり蚊の侵入経路を塞ぐことができます。
蚊は人の吐く息だったり、汗のニオイなどに反応して人間に近づきます。
少しの隙間でも人に寄ってきますので、必ず網戸にされた時は窓を全開にして隙間のないようにして下さい。
 

◆第2位 トコジラミ

全国各地に生息し、高温多湿でトコジラミが活動しやすくなる昼間は、カーペットの裏や壁の隙間といった暗いところに隠れていますが、夜になると出てきて、寝ている人の血を吸います。
刺されると眠れないほどの激しい痒みとひどい腫れを引き起こすことがあります。
1年に300〜500個も卵を産むので、一度、家に入れてしまうと、短期間で家中に繁殖してしまいます。
トコジラミが増殖すると家の中に、トコジラミの糞が家の柱や家具などについてシミになります。
それが見つかったらすでに室内で大量にトコジラミが繁殖している可能性があります。

対処法:トコジラミ1匹いたら、もう10匹以上はいると思ってください。
    もし見つけたら、トコジラミ専門の業者さんにお願いすることをオススメします。
 

◆第1位 マダニ

毎年、死者が出るほど危険な虫「マダニ」。
全国各地に生息し、野外(草むらなど)で刺されることが多い。
春に増え始め、夏を迎えると活発になります。
マダニは血を吸う際、皮膚に頭を突っ込んで吸血しそのまま、満腹になるまで皮膚から離れることはありません。
その期間は、およそ1週間!長い時は2週間近く吸い続けることもあるのです。
マダニが恐ろしいのは「感染症」で、死の危険を伴う危険な感染症を媒介します。

対処法:もし、刺されたら無理やり取ってしまうと、マダニの口がちぎれて皮膚に残り、しこりのできる恐れがありますのでご注意ください。
    もし見つけた場合は、ピンセットなどでマダニの頭をはさんで、ゆっくり引き抜いてください。
    自分で取れないと思ったら、慌てず、皮膚科を受診し取ってもらいましょう。

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