描かれたメッセージを暴け!本当は怖い!名画のミステリー
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作家、ドイツ文学者。ベストセラー『怖い絵』シリーズの著者。
早稲田大学大学院修士課程修了。
早稲田大学や明治大学などで、ドイツ語や西洋文化史などを教え、現在は西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや西洋史解説書などを多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビやラジオの美術番組に出演するなど幅広く活躍。
◆意味を知れば知るほど面白い!“怖い絵”
ヘラルト・ダウ『偽医者』
レンブラントの最初の弟子ヘラルト・ダウの作品。
中央にいる小瓶を持った男は、派手な服と帽子で身を包み、上流階級のアイテムである大きな日傘を立てています。
男が売っているのは、 美容液 。
女性達は興味津々で、中にはお金を差し出している人もいます。
実は、この絵にはあるメッセージが隠されているのです。
それは…詐欺師に気を付けろ!
中央にいる男は、医者のフリをしている香具師(やし)と言われる人。
人の集まるところに露店を出し、物売りをしています。
売られている美容液は、もちろん偽物!
それは横にいる猿が示しています。猿は“騙される客の象徴”と言われているのです。
この作品は、「騙されないように気を付けろ!」と警鐘を鳴らしているのです。
このように、“怖い”背景を知って絵を見るともっと面白い\(^^)/
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