若い人も要注意!隠れた病気が自宅で分かる 「DIY健康診断」
Do It Yourself!
自宅で簡単にできる健康診断を紹介します!
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◆腱鞘炎のセルフチェック!
まず、腕を真っすぐ伸ばし、親指を内側に握り込むようにして軽くこぶしを作ります。
この状態から、手首を小指側に曲げます。
この時、手首の付け根に痛みがあるか確認してみてください。
手首の付け根に痛みを感じた人は腱鞘炎の疑いが!この腱鞘炎は、スマートフォンの使い過ぎが原因のひとつです。
痛みがあった場合は、親指の動きをテーピングで制限したり、他の指を使うなどしましょう。
DIY健康診断は、あくまで早期発見のヒントです。
よくない結果が出た場合は、病院での精密検査を受診するようにしてください。
◆前立腺肥大症などの病気は、おしっこにかかる時間を確認すれば分かる!
最近の研究で、体重が3キロ以上のほとんどの哺乳類は、排尿にかかる時間がだいたい21秒という研究結果が出ています。
排尿時間は長くて30秒が目安。それ以上かかると、加齢や肥満などが原因で前立腺が肥大し尿が出にくくなる前立腺肥大症の恐れがあるのです。
もちろん体調や飲んだ水分の量によって長くなる時もあるので、一度長くなったからといって神経質になる必要はありませんが、短い排尿でも2時間以内に数回行くようなことが続いた場合は、泌尿器科の受診をお勧めします。
◆脳卒中のセルフチェックは、力を入れず「あっかんべ~」と舌を真っすぐ出すだけ!
脳の血管が詰まると、舌の筋肉を動かす神経の働きが弱くなるため、舌のコントロールができなくなります。
舌を出した時、真っすぐ出しているつもりなのに、舌が左右にずれたり、痙攣が起きたら要注意です!
脳卒中の診断はこれ以外にも、喋り方、口のゆがみ、両腕を上げて片方の腕が下がってくるなどの、チェック方法があるので、この舌の出し方と合わせてチェックをされると脳卒中のセルフチェックになります。
◆口輪筋のセルフチェック! 100mlの水を入れたペットボトルを唇だけで咥えて10秒キープ!
口をしっかり閉じ、鼻呼吸をすることでウイルスが体内に侵入するのを防いでいます。鼻にはフィルター機能があり、ウイルスを塞き止めてくれるのです。
しかし、口輪筋が衰えると自然と口が開き、口呼吸になってしまいます。
口呼吸になることでウイルスが体内に侵入しやすくなり、さらにはいびきなど様々な症状を引き起こす原因にもなるのです。
加齢などによって口の機能が衰える『オーラルフレイル』という状態が注目されています。
オーラルフレイルになると物を飲み込む力が衰えて、誤嚥性の肺炎などの危険性などが高まります。
なので、口輪筋などの口周りの症状をこまめにチェックすることも必要になります。
◆口輪筋を鍛える方法は、口を大きく開けて動かす『あいうべ体操』!
やり方は、「あ〜、い〜、う〜、べ〜」と口や舌を大きく動かします。この運動ほうれい線を目立たなくするという効果も期待ができます。1日30回が目安です。
◆肺がんや気管支拡張症などの主に肺疾患のセルフェック!
左右の人差し指を曲げて、爪を向かい合わせにしてくっつける!
人差し指を合わせ、爪の間に隙間ができているかチェック!
隙間がなく、くっついてしまう人は注意しましょう!
実はこれ、「ばち指」と呼ばれる、指のふくらみが原因。肺がんや気管支拡張症といった肺疾患に伴って発生し、爪の間の隙間がなくなってしまうのです。詳しいメカニズムはまだ分かっていませんが、悪性腫瘍などが生成するホルモンによって引き起こされるのでは。と言われています。
ばち指の傾向があっても、必ずしも肺がんなどの病気にかかっているわけではありません。肝臓や腸などの疾患でもばち指になることがあるので、目安のひとつとしてチェックしてみてください。
◆脳の血管が詰まる「脳梗塞」は、コップと水を使ってセルフチェック!
用意するのは、同じコップ2つとお水。
まず、ひとつのコップのフチすれすれまで水を入れてください。
両手に1つずつコップを持ち、コップ同士はくっつけずに水を空のコップに移します。
水がこぼれないように注意しながらこれを6回繰り返して下さい。9割以上の水が残っているかチェック!
「脳梗塞」は、脳血管が詰まることで脳神経細胞への血液が滞り、手や足など体の至る所に運動麻痺が起こります。
そのため、手先の細かい動きが不自由になり、水をこぼしてしまうのです。
パーキンソン病の初期の方や生理的な震えがひどい方などでもできないことがあります。