「サラダ記念日」俵万智先生が教える恋愛短歌の世界!
天才歌人
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◆今若者に大人気の短歌!
日本最古の歌集「万葉集」は、5・7・5・7・7 で詠う「短歌」を集めたもの。
当時の人の考え方やトレンドが分かり、今で言うTwitterやInstagramに近いです。
実は今、その短歌を作ることがSNS上で人気!
Instagramでは、「#短歌」のついた投稿が約12万件も!
短い文章で感情を伝える短歌は、今のSNS世代に合っています。
◆〈思いきり 見つめることの 言い訳の 小道具となる 日もあるカメラ〉
作者:俵万智先生
この短歌は、何にもないのにジロジロ見るっておかしいので、カメラを使って
あなたを思いっきりいろんな角度から見てみたいというそんな想いのこもった短歌です。
◆〈トーストを 二枚焼こうとして 気づく 今日から一人 ぶんの朝食〉
作者:俵万智先生
この歌は朝食というのがポイント!
お昼ご飯や夜ご飯は、一緒に食べる人がいくらでもいる一方で、朝食は特別です!
トーストを焼こうとした際に、もうその相手がいないことに改めて気づいた切ない短歌です。
◆〈切り捨てて ゆかねばならぬ 男らの 顔浮かんでは 消えて、ゆか、ない〉
作者:俵万智先生
過去の思い出を頑張って忘れようとしてもなかなか消えてくれないことを詠んだ短歌です。
新しい恋を始めるときはいろんなものを切り捨てなきゃと思う一方で、『消えて、ゆか、ない』というふうに
ちょっとその戸惑いを、点を入れることで表現した一首。