出場チーム

12月13日、アデレード戦前日会見

12月13日、ガンバ大阪が初戦のアデレード戦へ向け、試合会場となる豊田スタジアムで最終調整を行いました。この大会では、試合前日練習は冒頭15分のみの公開となることが多いのですが、ガンバ大阪は全て報道陣に公開。世界初勝利へ余裕を感じさせる調整となりました。

西野朗 監督
「リーグ戦はいい終わり方が出来なかった。浦和戦、新潟戦としっかり戦った上でクラブワールドカップに入りたいという気持ちもあったが、新潟戦が終わってから選手もしっかり切り替えたようだ。疲労は完全には取りきれないが、ある程度リラックス、リフレッシュした上で、ケガ人も戻って来れた。全員28人がピッチでトレーニングをすすめて準備している。いよいよという雰囲気が名古屋に入ってからある。開幕戦を見て、こういうステージにガンバが立てるんだなと世界中の注目を集めた試合に参戦出来る実感を少しずつ持っている。明日にはさらに緊張感が高まるが、今更じたばたしてもチーム力が格段に上がるわけではないので、シーズン終盤の今持っているチーム力、少しでもガンバのスタイルを出せる時間帯を作りたい。世界に発信できる場なので、全員のチーム力を上げてやって行きたい。」

Q.格下のチーム、アデレードに負けたら恥では?

西野朗 監督
「決して侮っているわけではないし、アジアの決勝とはまた違ったアデレードが出てくると予想している。しかし、ガンバは決勝よりパフォーマンスが出来る状態にあるので、そういう結果は考えていない。出来れば早い段階で、次のステージのゲームプランを立てたいと思っている。」

Q.アデレードは初戦、セットプレーから2得点だが対策は?

西野朗 監督
「それは第一に考えなければいけないポイントかもしれない。流れの中ではある程度グループで消していけるが、リスタートは受け身になってしまう。体格でも10センチも差がある。セットプレーに関しては、最大限に警戒しなければならないが、無理な部分もあるので、極力そういう頻度をあげないことが大事。不用意にファウルをしたり、簡単に与えるという事は有効ではない。ポジショニング、集中力、タイミングを一人一人が心がけて対応しないと、アデレードのストロングポイント(強み)になってしまうと思う。」

Q.ガンバのスタイルのどういうところを世界に発信したい?

西野朗 監督
「目標としていたガンバのスタイルでアジアを勝ち上がることが出来た。アジアでは浦和レッズに先を越された感はあるが、昨年のレッズはレッズのスタイルで獲ったアジア、今年のガンバはガンバのスタイルでアジアを制覇した。アジアの中では、十分すぎるというアタッキングサッカーを実践する事が出来た。このクラブワールドカップという高いステージの中でそれが発揮できればと思っている。しかし、アジア以上にうまくは行かないとは思う。ガンバに対する対応も変わってくるだろう。ただ悲しいかな、違うスタイルも持ち合わせていないので、守りきるというサッカーは出来ない。守っているスタイルというか、全員の個々の能力を生かした上で、今やれていることにチャレンジしていきたい。アデレードは一度対戦したチームで、スタイルを出し切れたが、明日のゲームではそうさせてくれないだろう。しかし、選手たちは、アジアの決勝以上のパフォーマンスをやってくれると思う。スタイルを貫くチャレンジをするだけ。」

Q.豊田スタジアムの印象は?

「このスタジアムでの直近の試合で、2−1でグランパスに勝った事が強く印象に残っている。選手にとっても好印象のスタジアムだと思う。明日はアウェーとは思えない。日本でやっているからには、完全なホーム。極端にピッチコンディションが変われば、戦い方も変わるが、ガンバはアジアの厳しいアウェーを戦い抜いた自信もある。極端に変わらなければ、影響はない。」

Q.今大会でどんな事をグレードアップさせるか?

「ガンバはまだワールドスタンダード(世界基準)を感じていない。この大会で選手には、特に日本代表以外の選手には、感じて欲しいと思う。いろいろなスピード感に対応することもワールドスタンダードを感じる事だと思うし、協調するよりは、自分の持っている100%の力を出し切った上で、いろいろと計れる部分がある。やれるのか、やれないのか。全ての要素、技術、戦術を出し切った上で分かると思うのでチャレンジして欲しい。それをやりきれば、パフォーマンスに力つくと思うし、それを感じることで次につながる。代表選手は、いろいろなワールドスタンダードを感じているだろうが、クラブでやるのはまた違うと思う。それを選手には期待している。

MF 遠藤保仁
「今までやって来た事を、そのまま明日出し切りたい。状況の中では押される時もあるが、スタイルを崩す気は全く無い。日本で開催されれば、ホームだと思う。豊田スタジアムは雰囲気がよく、好きなスタジアムの一つなので、楽しみにしている。その後の事は勝ってから答えたい。優勝目指して頑張りたい気持ちでいる。初めて参加する大会なので、どういう雰囲気か分からない。1プレー、1プレーを楽しみながらプレーしたいし、世界に放送される大会なので、個人としてもチームとしても、ガンバ大阪のサッカーを見せられればと思う。」