昨年の「シリーズ 戦争の記憶」で沖縄戦の悲劇を取材・構成した仲宗根千尋ディレクター(所属:グループ現代)がNNNドキュメント’10「いじてぃめんそーれ 〜故郷へ進軍した日系米兵〜」の演出を評価され、第28回ATP賞テレビグランプリ2011 新人賞 を受賞しました。
[番組概要]
シリーズ 「戦争の記憶」(2) いじてぃめんそーれ 〜故郷へ進軍した日系米兵〜
戦中戦後、長きにわたってその存在が秘匿された人々がいる。MIS(米陸軍情報部)の日系語学兵だ。県民の4人に1人が命を奪われた沖縄戦では、日系語学兵の存在がなければ、犠牲者はさらに上回ったとも言われる。比嘉武二郎さんはハワイ移民2世として生まれ、少年期を沖縄で過ごすが、沖縄戦時には米軍の語学兵として上陸する、という過酷な運命におかれた。「なんとかして、沖縄の人達を助けたい…」そう苦悩した末に、ガマ(壕)に身を潜める人たちに沖縄の方言を使って投降を呼びかける。「いじてぃめんそーれ(出てきてください)!」戦後65年たった今、武二郎さんの胸に去来する思いと、交差して見えてくる沖縄の姿を見つめる。
[審査好評(抜粋)]
「沖縄で生まれ育ったディレクターが、沖縄の人たちの辛い記憶へのアプローチ、そして本音をうまく引き出すことができている。
一方で、“同郷”というだけでは引き出せない人々の思いを粘って聞き出した。新人賞に値する作品。」
*ATP(社団法人 全日本テレビ番組製作社連盟)賞
創り手である制作会社のプロデューサーやディレクターが自ら審査委員となって優れた作品を選出。
ドラマ部門、ドキュメンタリー部門、情報番組部門、バラエティ部門の4つのジャンルで作品を募集し、
毎年100本を超える応募作品の中から、グランプリ、最優秀賞、優秀賞などが選ばれます。