6月30日放送のNNNドキュメント「名ばかり実習生 〜外国人実習制度の光と影〜」を制作した広島テレビ放送の加藤紗千子ディレクターが、2013年の「貧困ジャーナリズム賞」を受賞しました。この賞は市民団体・反貧困ネットワークが毎年、貧困問題に関して顕著な報道活動を行ったジャーナリストに贈るもので、9月10日の表彰式では、反貧困ネットワークの宇都宮健児代表(前日弁連会長、弁護士)から加藤ディレクターに賞状などが送られました。
受賞理由「広島県江田島市で水産会社の社長が中国人実習生に殺害された事件をきっかけに、外国人技能実習制度を利用して来日して働く実習生に光を当てた。企業は安く労働力を確保したいというのが本音、実習生も出稼ぎが目的という実態。広島県名産のカキの養殖現場で働く労働者は大半が中国人の実習生という現状は衝撃的だった。各地で起きているトラブルもあぶり出す丹念な調査報道だった」