NNNドキュメント‘14「マザーズ〜特別養子縁組と真実告知」が
第10回日本放送文化大賞 テレビ部門 グランプリを受賞しました。
[ 番組内容 ]
親が育てられない6歳未満の子ども達を、血縁関係のない夫婦に実子として託す制度「特別養子縁組」。予期せぬ妊娠による新生児の遺棄や、虐待を防ぐ有効な手段としてメディアに取り上げられる機会も多くなり、世間の認知は進んできた。しかし、「子どもに真実をどこまで伝えるのか」「どこまでオープンにするのか」、当事者達は頭を悩ませている。性被害によって妊娠したある女子高校生は、すでに中絶できる時期を過ぎていた。赤ちゃんを産み、特別養子縁組に委ねる決意をするが、果たして「性被害によって生まれた子を育てる夫婦がいるのだろうか…」「子どもに将来、真実を伝えられるのだろうか…」「授かった命を大切にしたい…」。究極の現場を取材した。
ナレーター:毬谷友子 2014/4/20放送 制作 中京テレビ
【受賞理由】
中央審査・審査講評:当事者に寄り添い、信頼関係を築き、心からの声を聞くというドキュメンタリーの基本に忠実に作られている。取り上げ方が難しいテーマに真摯に向き合う姿勢に、報道機関としての心意気を感じる。構成が素晴らしく、顔を隠してしか撮影できない人たちの扱い方にも工夫が感じられる。親子の深い愛情や命の尊さを再認識させられる作品。