《東洋風の衣装をまとう自画像》
1631-33年、油彩・板、630 x 560 mm
プチ・パレ、パリ市立美術館 ©Petit Palais/Roger-Viollet
羽の付いたターバン、飾帯で締めた褐色がかった黄色に輝く寛衣、右肩に紫のガウン。いかにも異国風な衣装につつまれた若きレンブラントが暗い室内に立っています。レンブラントが東洋風な衣服をまとって自画像を描いた理由はわかりませんが、彼は世界中の文物を収集するのに凝っていたり、すでにライデン時代から東洋風な人物を断続的に描いていて、特に旧約主題の人物には、東洋風な風貌と衣装とを与え続けました。